日本経済は消費も企業活動もまさにV字回復の真っ只中にある。数字がそれを示している。
緊急事態宣言が明けた10月、百貨店にそれまで外出自粛していた客が押し寄せた。
高島屋、大丸・松坂屋、阪急・阪神など各社軒並み売上が伸びている。
10月はビール大手4社がそろって売上を伸ばした。
自動車、住宅の需要も動き出した。
車種によっては半年待ちの状態。新車が品薄だから中古車が売れ、
中古車業界のオークション価格は過去10年で最高値をつけている。
住宅も同様だ。
不動産調査会社の東京カンテイによれば、首都圏の中古マンション平均価格は5か月連続の上昇だ。
景況感が上向けば、人々の足は旅行やレジャーにも向かう。
この年末年始の国内運航率をJALが97%、ANAは98%と平年並みの水準に回復させる。
帰省ラッシュが終われば、観光旅行ラッシュが来る。
政府は来年1〜2月頃から「Go Toトラベル」を再開させる方針だ。
外食産業では、巣ごもり需要を取り込んでテイクアウトを伸ばした
「ケンタッキーフライドチキン」が過去最高の売上、
「餃子の王将」も純利益が2.5倍増の最高売上で業界を驚かせたが、
日本企業の底力はそんなものではない。
ソニー、トヨタ、富士フイルムをはじめ、伊藤忠、三菱商事、三井物産など
大手商社7社、海運の日本郵船、川崎汽船など過去最高益(半期ベース)が続出。