6番目

さてはて、その慰霊塔絡みだが
俺には幼なじみがいると言ったな。そのお兄さんの話だ

慰霊塔に肝試しに行ったうちの叔父さんとそのお兄さんだが、あろうことそのお兄さんが狐の霊を憑れて帰ってきてしまい
しかも何故か俺の家にその狐が来た

「助けてくれ」「?」

すると、黒い影が台所にある磨りガラスが貼ってあるドアから見える

バシバシバシバシバシバシ

その黒いのがドアを叩き始めた

実はその時、別の叔父さん(仮にSとしとこう。ちなみにそういうの全く信じてない)が

「おー、どうした?」と声をかけてくる

「こわい、」「大丈夫大丈夫、風だろ」

とか言ってドアを開けた