その犬たちは俺を庭に引き寄せる役目だったのかは分からないが
どんどん、男と女中から引き離されてしまう

「わん!!!わん!!!」

狛犬がまるで引導するかのように先頭を歩くのでついて行くと蔵があった

「たんけんしよう!!おまえの名前はしろ(仮名)な!」「くぅぅぅん」

とりあえず、適当な犬らしい名前をつけてやるとめちゃくちゃ納得いかない顔をしたが

「気に入らなくてもお前はしろ(仮名)なんだからだまりなさい!」「…きゅん」

不細工な犬だがそこそこ可愛く見えてきたところで
蔵の目の前まで俺は来ていた。喋ると早いものだ

「ここなにがはいってんのかなー。しろー」

「何が入ってると思う?」「ウワァァァァ」