涙を流してた感極まっている中年の女中さんが出てきてこういった

「○○様、この屋敷にもとうとう女主人ができるのですね…」
「あぁ、お前には苦労をかけたな」
「いえ、私のような者が御屋敷の管理を任されただけでも大変うれしく存じます…」

当時の俺にとってめちゃくちゃ難しい会話をしているふたりに俺は

「なんのはなしー?」と聞いたが

「いやいや、狗は気にしなくてもいいからその辺の狛犬と遊んでおきなさい。」

男はそう言うとさっき入口として利用した縁側を指さすとなんか不細工な犬がいた

「旦那様、わたくし、少し気になることがございまして…」
「なんだ言ってみろ」「日取りはどうなさいますか」

不細工な犬だが今で言うぶちゃかわだった為に俺は遊んでやることにした。いや、俺が遊ばれていたのかもしれない