もちろん俺は着物を含め、綺麗なものは好きだ

「そっかァ、着せてあげるよ」「ほんと?!」

そんな甘い言葉の裏すらも知らねー馬鹿な俺はそいつの家に行くことにした

立派だった。赤い鳥居にデケェ和屋敷
そんな、屋敷の縁側から見える白い着物が虫干ししてあった

「あれなあに」「白くて綺麗だろう?」

そいつは俺の手を取り、縁側から家に入ると女中さんを呼びつけた