第二次世界大戦
Second World War

第二次世界大戦とは、一般には、1939年9月の英独戦争に始まり、1941年6月の独ソ戦争、同年12月の太平洋戦争を経て、1945年5月ドイツの、同年8月日本の降伏で終わる戦争をいう。
この戦争に先だつ第一次世界大戦は、ヨーロッパを舞台とし、1914年8月、ヨーロッパ諸国がイギリス・フランス・ロシアの協商国側とドイツ・オーストリアの同盟国側に分かれて交戦状態に入り、1915年5月イタリアの参戦、
1917年4月アメリカの参戦、1918年3月ロシア革命政府の戦線離脱を経て、1918年11月ドイツの休戦条約調印で終了した。これに対し第二次世界大戦は、二つの中心をもち、ヨーロッパでは英独戦争、独ソ戦争、東アジアおよび太平洋では日中戦争、太平洋戦争を主要な段階ないし局面としている。
これらの諸段階ないし局面は、それぞれ独自の諸要因から発生し、帝国主義戦争(英独戦争、太平洋戦争)、祖国防衛戦争(独ソ戦争)、民族解放戦争(日中戦争)などの性格を帯びるが、戦争の拡大とともにそれぞれの対抗関係は有機的な連関に組み込まれ、連合国(イギリス・アメリカ・フランス・ソ連・中国)対枢軸国(日本・ドイツ・イタリア)という基本的な対抗関係を構成するに至った。
これはまた同時に、民主主義擁護のための反ファシズム戦争という第二次世界大戦の基本的性格が客観的に顕在化される過程でもあった。