問題は眞子さまが「ほれこみ」の状態から脱してしまった時なのですが、そのことを語る前に、小室さんがNYでテレビ局の直撃取材に示した態度について触れておく必要があります。
小室さんはポケットに手を突っ込みながら、記者を無視して歩き去りました。この時、彼の中には相反する二つの感情が衝突していたことが読み取れます。それは、「どうせ批判されるのだから帰国して会見なんかしたくない」という本音の気持ちと「人前に出る時はきちんとしなくてはならない」という建前の思いです。人は行きたくない場所に赴く際に、無意識に電車を乗り損ねたりする。これをフロイトは「しくじり行為」と定義し、「二つの意図の“干渉”によって生じる心的行為」だと説明しています。小室さんの振る舞いは「帰国して会見なんかしたくない」という無意識の欲望、言い換えれば本音を露呈させたものでした。

 結婚後、そんな本性が現れて、小室さんが眞子さまに対し“もう優しくする必要はない”と判断すれば、態度が180度変わる可能性も大いにあります。そうなれば眞子さまも、結婚に抱いていた希望が所詮は幻想だったと気づかれるでしょう。当然、「幻想的願望充足」の枷(かせ)からも解放されますが、時すでに遅し。これだけ国民の反対を押し切って結婚される以上、簡単には離婚などできず、冷たい態度を取られても我慢して生活せざるを得ない。その時に初めて、眞子さまも国民の声を理解されるのではないでしょうか。