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NASAの訓練を修了したロサンゼルス出身、35歳のキム氏は、マーク・ポランスキー氏に次いで2人目のNASAの韓国系アメリカ人宇宙飛行士だ。

キム氏の経歴を見ると、ネイビーシールズの隊員としてイラクへの2度の派遣を含め100を超える戦闘ミッションに狙撃手、衛生兵、航海士として加わり、シルバースターの勲章を授与された。
数学の学位を取ってサンディエゴ大学を卒業したキム氏は、米海軍に入った。

「死んだ仲間たちと約束した」

その後、キム氏はハーバード大学のメディカルスクールに入り、2017年に卒業。
キム氏が世界トップクラスの医学部に進学した理由の1つには、2006年にイラクのラマディで展開中に撃たれたかつてのチームメイトたちの存在がある。
2人の友人が命を落とし、そのうち1人は顔面を撃たれたという。

「これほど無力感を覚えたことはありません」と、キム氏は2017年に『The Harvard Gazette』で語っている。
「わたしにできることはほとんどなくて、出血が気道をふさがないようにし、体勢を保つことくらいでした。彼は手術を必要としていました。
彼は医者を必要としていて、最終的にわたしが連れてきましたが…… この時の無力感がわたしにとっては非常に大きいのです」