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ることは難しい[16]。16世紀の航海者フェルディナンド・マゼランの航海に同行したアントニオ・ピガフェッタはパラワン島で米を調理した料理でもてなされたことを記録し、マゼラン一行が食べた料理はスマン、カラマイ、クチンタの名前で後の時代でも親しまれている[16]。牛のテール肉(あるいは胃袋)を煮込んでピーナッツソースで味付けしたカレカレ(カリカリ)は純フィリピン料理の1つに数えられるが、欧米の食文化に憧れる一部のフィリピン人はカレカレを蔑視している[16]。伝統的にフィリピンでは手食(Kamayan)が行われていたが、スプーンとフォークを使った食事が一般的になっている[6]。フィリピンには出来立ての熱い料理をすぐに食べる習慣は無く、全ての料理は冷ました後に食べられている[11][12]。大皿に盛られた料理を各人が自分の小皿にとって食べるフィリピン料理の形式は、かつての共食儀礼の名残だと言われている[6]。皿に盛られた副菜のほとんどは一口大に切り分けられているため、皿にとった料理をナ