ここからが今でも不思議なことの話。

毎晩夢か現実か分からんくらいの曖昧さだけど、決まって夜中目が覚めた。台所にある子窓から外の街灯の光が差し込むくらい薄暗い家の中。そこには決まって女の人がふろ場に向かってスーーーっと動いていく。
それを毎晩毎晩繰り返す。
たまにその女がこっちを見たりするし、近寄ってきたりする。怖くて目を閉じると朝。
毎晩毎晩それ