もう泣き笑いみたいになっちゃってさ。心臓は飛び出そうなほどバクバクしてるし腕は離せないし、動けないし。もはやこれが金縛りって事も忘れてた。動きたいとか目覚めてほしいとかじゃなく、目の前の恐怖にただただ支配されてた。
それでほとんど気を失いかけた頃に解けて、あ、これヤバいかもって思った。一刻も早く現実感に触れたかった俺は、スマホでネットサーフィンやらして日の出を迎えた。それで今に至る。