泣きながらお母さんになんて言いつけようかと(僕の父は家にほとんどいないので基本的にお母さんになにかと叱ってもらっていました。)考えていると、後ろから足音が聞こえるのです。
兄達は幼くて鈍臭い僕を毛嫌いしていましたから、兄の友達が来てくれたのかも!と思って振り返ったら。

そこにはおじさん?がいました。

最初の方に書いた通り、僕は変なものが沢山見えます。山の中を歩いている最中も何かと見ていたかと思います。
それらはとても実体があるように見えてもなんとなく「これは僕しか見えてないやつだな」ってわかるんです。
でも、そのおじさん?は、なんていうか、すごく普通だったんですよね。
裸で、白くて、髪は黒くてボサボサでしたが、肩くらいまでしか伸びていませんでした。ヒゲは生えておらず、優しい笑顔を浮かべていました。
正直、男か女かわかんない顔をしていました。

父が家にいない僕はそのくらいの頃から(ぶっちゃけ歳の離れた兄弟に嫌われていたのもあります)1人で風呂に入っていて、大人の裸をしっかり見るのは初めてでしたがなんだか落ち着いていました。

「あ、この人が〇〇さんか」と、冷静に納得していました、
大人の僕なら叫んで逃げてますが、、なんであのときあんなに落ち着いていたのかわかりません