それは、花火とは反対方向の空から鳥の群れのように一塊になって飛んでいました。
 その当時は今と違いオカルト番組がたくさんやっていたので、咄嗟にUFOかもしれないと思いました。
 証拠を押さえるべく姉が持っていたカメラを貸してと言いましたが、姉に花火を撮ってるから無理と言われました。
 理由を話してカメラを貸さなくても良いから、空見てと言ったのですが見向きもしてくれず、祖父母たちに言っても耳が悪いのと花火の音で全然反応してくれませんでした。