扉が空きっぱなしだったので部屋に入らずとも中の様子がわかった。

そこにはM君が泡をふいた状態で布団の上で、息苦しそうに、身体を硬直させていた。

M君は独り言をよく言う、ちょっと変な奴だった。俺が苦手なタイプだ。
猫背気味のガリガリ体型でテニス部所属。
いつも一人でいる、いわゆる陰キャ。