最近読んだ本の中でもっとも衝撃的でした。濱野ちひろ『聖なるズー』(集英社, 2019.11)、開高健ノンフィクション賞受賞作。文化人類学の修士論文執筆のために行った、ドイツの動物性愛者へのフィールドワークに基づくルポルタージュ。著者のDV被害を起点とするセクシャリティをめぐる真摯な考察です。