その時、おそらく近づいてきているであろう彼女の声がわずかに聞こえました。
「くれない?くれないの?ひっくりかえるの?くれないの?」
こんな事を言ってたと思います。
もう逃げきれないかも…と思った時に目の前に中学校の同級生(以後B)が自転車に乗って缶ジュース飲んでるのを見つけました。
僕はすぐさま「B!2人乗りさせて!頼む!」と言い訳の分かってないBからハンドル奪ってBを後ろに乗せて全力で自転車を漕ぎました。
一気に僕の家まで逃げ、無事に撒くことができました。ちなみにBは何も見てなかったそうです。そんな事よりいきなり2人乗りお願いしてきて漕ぐのはお前なのかと驚きしかなかったらしいです。