俺の胸を占めるのは、自分より遥かに格下の無害な生き物を殺してしまった罪悪感と、快感、安堵、そしてこれから自分が送ることになる人生に対する恐怖だった。
後ろ指を指されることになる。非難され、責め立てられ、俺は永遠に理解されぬまま、なんの罪もないおっさんを殺したクズ野郎として一生をすごすのだろう。
誰に言ってもきっと共感は得られない。殺したくなるほどキモいおっさんへの嫌悪は多分俺にしか分からない。俺を悪くないと言うやつは、おそらくこの世には存在しない。俺は弱い者をいたぶる卑怯者として扱われ、全人類が俺を嫌うのだろう。