俺はそれからおっさんと生活を共にすることになる。朝起きて飯食って歯磨いて学校に行って、日常を過ごす間、おっさんは常に俺の腕に絡みついていた。
同級生はおっさんを連れた俺からだんだん距離を取るようになり、俺がどんなに助けを求めても、1度拾っちまったんなら仕方ねえよとしか言ってくれない。
おっさんの鼻息が頬に当たり、ピトッと汗をかき生ぬるく湿った汚い肌が俺の腕に触れる。四六時中鼻の奥にこびりつく悪臭が頭痛を引き起こさせる。