結局小学生の行う実験なんかに大した意味は無かったわけだけど。まぁ、毎年秋にはそんなこともしながら専らおじいちゃんの家で漫画を読みながら過ごしていた。3日間は確実に宴会で美味しい料理が出るから(田舎料理だけど)楽しみにしていたのも変わらなかった。

でも、中学一年の夏頃におじいちゃんが死んじゃって、そのお葬式に呼ばれて以来その田舎に行くことも無くなってしまった。おばあちゃんは私が産まれる前に亡くなっていたし、ほかの親戚はちょっと遠くなっちゃうしで本当に縁が切れたって感じ。お母さんもおじいちゃんが居ないのにわざわざ田舎まで帰るのも面倒くさいって感じだった。だけど、その最後のお葬式の時に、ちょっと疑わしい会話があった。