もう一つ、ローラ・ボナハンという女性の人類学者が
アフリカのある部族の中に入って、現地人に「ハムレット」の読み聞かせをしました
現地人たちはおとなしく聞いていましたが、父王の亡霊が出てくるところで
口々に「ありえない」 「そんなことはできない」と叫びました

どうしてかというと、その部族では死者の魂は呪術師(霊媒師)が
呼び出すもので、勝手に出てくることはありえないとされていたからです
結局、ボナハンは読み聞かせを中断せざるをえませんでした

このように幽霊の概念はその地の文化の影響を強く受けているのです