草だらけの道もどきを通ってボロボロの壁に囲われた病院の敷地手前にたどり着いた。
敷地の中はパっとみた感じ駐車場+庭だったっぽい草地しかなくて、草地には木が一本生えてるだけで他に何もなかった。
そしてそこに一歩足を踏み入れた途端に全身の毛が逆立つのを感じた。
もうゾワゾワゾワってレベルじゃない。今でも覚えてるあのもうこれアカン無理死ぬみたいな感じ。
昔見た赤い服の女が迫ってきた時に近い感覚だった。
でも自分の腕に必死にしがみついてるA子のおかげであの時結構冷静でいられてた気がする。
とにかくこういうのは気づいてないフリをすることで対応してきたので、スマホをいじってるフリしながら
テンション上がってやっべーすっげー!ってスマホカメラ連写して叫んでるアホ男2人について廃病院の中に入った。