病院の駐車場を半分ぐらい過ぎた辺りでもう気配は滅茶苦茶重苦しいものになってて、背中に何かでかいもの背負ってんじゃないのかってレベルで身体が重かった。
視線はずっと自分の足元へ。視線を上げるなんて恐ろしくてできなかった。
でも出口は目の前。もう少しで帰れると思ってぐぐっと足に力を入れて進んだら、右腕に抱きついてたA子がばったりと倒れてしまった。
ごめん!って謝って慌てて起こそうとしたらA子、気絶してんのよ、白目向いて。その瞬間に色んな気配が一気に押し寄せてきたのを感じて、なぜか咄嗟に後ろを振り向いてしまった。