それでも、助けようとしている辺り、此奴は思っていた以上に懐が広い。白蛇もあれ程此奴に執着している気持ちも存分に分かる。
むしろ、自分ももっと早くから助けてやりたかった。昨日の就寝時、龍神も了承の上で此方にも力を貸して欲しいと願っていたのも分かる。
まだ、ここの他の者に語ってはおらぬが、あの掛け軸の虎めも、手を出し、弄んでいたのはわしも腸が煮えくりかえるが、やむ無しとも、思える。