俺は寝袋から起き上がり耳を澄ました。

「帰りたい‥痛い‥」

か細い声がテント前で聴こえた。年配の女性の声。

俺 「俺は普通の人間だし、ここでキャンプしてるだけ。何もしてあげられないよ。」

女性 「辛かった‥」

俺 「次の世界へ行って幸せになりなよ。」

俺は霊能者じゃない、次の世界なんて半信半疑。でも祝詞をあげた。

その女性はビーチの右側にある岩山から投身したひと

それを思い出した俺はお巡りさんに聞いた。