おばさん「こんにちは、人形持ってる?」

俺「え、‥持ってないですけど、」

妹はお菓子に夢中で、そのときのことは覚えてないらしい。

おばさん 「そう‥」

哀しげな表情で、背を向けると去って行った。どの人形なんだろ、突然なんだろうと俺は、そのとき不思議しかたなかった。

当時、駄菓子で五百円はかなり贅沢な金額で、妹とまた駄菓子屋さんに居ると、叔母が迎えに来た。

伯母さん「すぐに帰るよ」