手伝いながら、いったいどんな化物が居たのか恐る恐る聞いてみたけど、

「もう居ないから忘れなさい、それと、もうあの場所にたとえ仕事だろうと行っちゃだめよ、」

そんな回答だった。

片付け終わると、奥さんもペンキ屋の親方も、みんなこのことを忘れようみたいな雰囲気で、楽しい話しをしながら呑んだ。