パニックでした。
ただ直感的にバレてはいけないと思い必死に息を抑えました。ドアのほんの隙間から覗き続けました。

老人は真顔で前に進んでは戻る進んでは戻る
ボックスステップ?のような動きを繰り返していました。
あまりの奇妙さに、僕は硬直してしまいました。
そしてその老人のどこを見ているかわからない目にバレたら殺されるのではないかと、本能的な恐怖を感じました。

数分後、(体感ではもっと長かったですが)
老人はその動きをやめ、回れ右をしてトイレに戻っていきました。

そしてガタン、ゴトン、と
何かをしています。

少しだけ身を乗り出して見ると、便座に立って
天井の点検口を外していました。

そして天井裏によじ登ろうとしていました。

じたばた、じたばた、
思い出すだけで気持ちが悪いです、、