>>313
転機というには小さすぎるかもしれませんが、
高校を卒業してフリーターになった僕。

母親が『もう自分のお金だけで生活しろ』
とのことで家を出て行ってしまいました。

突然すぎるし、2部屋ある家の家賃はちょっと高いと思った僕は幼馴染(自称霊感ある友達とは別)を召喚し、ルームシェアすることになりました。

そこでまた不思議なことが起きました。

今まで僕が1人の時じゃないと怪奇現象が起きなかったのに幼馴染と一緒にいる時でも怪奇現象が起きるようになりました。

幼馴染の方が風呂場に近い部屋に住んでいて
ある日『風呂場から口笛がする』
と僕のことを呼びに来ました。
しかも今までと違うのは、リビングから2人で風呂場を見ていても口笛が終わらないんです。
何だったら音が大きくなってるレベル。

幼馴染も怪奇現象のことは知っていたので、
『お前が1人の時じゃないと起きないんじゃないの?』
と聞かれましたが僕もはじめてのことでよく分からず2人で風呂場を5分ほど眺めていると、口笛が止まりました。

類友?かわかりませんが幼馴染も結構気にしない性格なので
幽霊さんに対して契約書を書くことにしました。

『家賃を3分の1でいいから払ってください』

と紙に書いて僕と幼馴染の名前と捺印、幽霊さんの名前を書く欄と捺印を押す欄を手書きで作ってテーブルの上に置いて寝ることにしました。