【社会】コロナ便乗「霊感商法」はオウムに漸近?落語家の訃報と因果な「反ワクチン芸」

●跋扈する「反ワクチン芸」の類
このところ「芸能人」インフルエンサーなどによる誤った情報誘導が続いています。悪質さを感じさせられるケースも多い。
例えば自称「メンタリスト」。冗談みたいなタレントの若者が「年寄連中は人生を謳歌することを知らないだけ、先に死ぬのだから、気にせず若者は町に出よう」式のあおり方をしていたケース。
「科学」を標榜するだけ悪質でした。サイエンスでも何でもない、販促と見えました。
今回の落語家がどこで亡くなったのか確認できませんでしたが、逝去の4日前まで在宅だったこと、かつ同居家族が感染して、今現在入院加療とNHKが報じていました。
自分一人では済まない。周りにも不可避的に影響が出る。これは「伝染病」であることをもう一度よく思い出し、分別する必要があります。
「打ちたくてもワクチンを打てない人がいる。その代わりに、打てる人が積極的に接種を進め、社会全体の感染症収束に協力していく主体的な選択が重要」
これが、私が責任を持つ東京大学ゲノムAI生命倫理研究コアの基本的な姿勢、根拠に基づく倫理的な基本原則です。
「接種率」で個人の生命は守れない。でも社会全体の感染者数は抑え込める。医療崩壊だ、在宅だといった現在の状況は回避可能になります。