俺達は婆ちゃんに、この村から逃げたい意志を伝えたよ。逃げるためにはどうすればいいのか必死だった。

婆ちゃんは
「お前たちは洗脳はされてないものの、身体にはA村の血が入ってる。だからヒトガミ様に洗ってもらいなさい」

って言うんだ。
A村に産まれたってだけで忌み嫌われるような存在なのかなって、悲しくなったよ。

だけど、本当に「ヒトガミ様」がその血を洗ってくれるのならそれでいいし、それでA村から逃げられるなら満足だったんだ。