むち打ちのような痛さが全身にあったが体は動いたので、病院には無理を言って退院させてもらい
すぐさま母の元へ行った。
ようやく事の重大さに気づいた母にお寺へ連れていかれた。

お寺へと着き和尚さんの元へ行くと、自分を一見するや否や顔を引きつらせ
「私じゃどうすることも出来ない。ここへ行きなさい。」
と別の所へ案内された。

自分は本気で助からないのではないかと思った。

母の車で3時間走り、長野にあるお寺へ到着した。
どうやら先ほど行ったお寺の本家?のような所らしい。
山の中にあったのは記憶している。

到着後、事前に連絡が入っていたのか一日かけてお経をあげてもらった。
和尚さん曰く、これは払う払わないの類のモノではないので
自分との縁を切りもとの所へ帰すことしか出来ない。
今回は無事帰すことは出来たが二度と近づかないようにと念を押された。
どうやらまた縁が結ばれると今回よりもその縁が強固になるので
次は帰せるか分からないからのようだ。

その時お札も貰い今でも財布に入れています。