すぐに救急車に連絡した。
幸い夜明けの時間ということもあり他の車も見当たらなかった。
10分ぐらいすると警察と救急車が到着し、Cはすぐに搬送された。
救急車にはAが付き添いで同乗していた。

Aと俺はそのまま警官に事情聴取を受けることになり、自分はありのまま
のことを伝えた。
警官が怪訝そうな顔をしていたことをなんとなく覚えている。
その後、合流したほかの警官がタイヤを発見し、何やら他の警官と話をし
こちらへと向かってきた。

警官が言うにはタイヤが四輪とも鋭利なものでパンクさせられていたと
聞かされた。
ただ四輪ともパンクしたままラウンドワンからここまで来れるわけもない
し、ましてやボンネットが潰れるほどの速度が出るはずも無いとのこと
だった。

自分への事情聴取はその辺りで終わりとなり、運転していたAはそのまま
警察のパトカーで警察署へと連れていかれた。
自分は電車で帰路へと着いた。

翌日Aから連絡があり、事情聴取でのやり取りを聞かせてもらった。
タイヤのパンクだけがどうしても不自然だったが信じることも出来ないの
で、スピード違反での単独事故と処理されたらしい。
あと帰り際にこっそり来た警察の人にお祓いに行った方がいい旨を
言われたらしい。