6年生にもなると変に大人っぽく振舞おうとしてしまい、親に反抗することも増えました。

その時は親が頻繁に面会に来れると言っていたのですが「もう6年生だしいらない!」と断りました。
その時の病室は1部屋4つの仕切りが全て埋まっており、僕は入口入って右の部屋でした。

隣には気のいいおじさん(以後ハゲおじさん)、向かいにはなんか怖いおじさん(以後頑固おじさん)、対角線にはもっと怖いおじいさん(以後ボス)が居ました。

看護師さんが申し訳なさそうに「ごめん。この部屋しか空いてなかったんだ」と、言いますがなんのこっちゃ分かっていませんでした。

ちなみにこの時の看護師さんは前の入院での担当さんと一緒です(以後担当さんと仮称します)

担当さんが言い放った言葉の真意は、その日の夜に分かります。
ハゲおじさんは消灯でもテレビ見て爆笑する。
頑固おじさんはいびきがうっっっっさい。
ボスはよく分からないけど、あかりが着いていたんで多分テレビを見てました。

そりゃ担当さんも困るわな!と、特にハゲおじさんは笑い声がうるさすぎて隣の病室からクレームが入るらしく。もう寝れないのなんの!したら、入口が勢いよく空いて「ハゲさん!テレビは夜見ないって言ったでしょ!?」と一喝。
担当さんと違って若い声でした。

聞きなれない声に顔を上げると、若い看護師(入院してて会ったことないから多分新人さん以後新人さん)が入ってきて頭を撫でてくれた後「子供がいるからせめて静かにしてください!」と言って部屋を後にしました。

その日は頭を撫でられたのが心地よかったのかそのまま眠りにつきました。