日付が変わった頃です。機械音が耳に響き僕は目を覚ましました。

カーテン柵越しにクマちゃんの点滴を見ると、赤いランプが定点しています。
我ながら冴えてたと思います。自分のと点滴に着いている機械が一緒なのに気がつき、同じ項目の場所を確認しましたが、漢字が読めずに断念してナースコールを押しました。

数秒と経たずに近付く足音が聞こえたのですが、なんというか急ぐ雰囲気が全く感じられないのです。

なにか違和感を感じたのですが、その時は幽霊など全く信じていなかったのでそんなもんだと気にしませんでした。

看護師?は機械をイジりランプの音を止めると、足早に出て行きました。
しかし、胸にモヤモヤが募っていた僕はなかなか寝付ける事ができず結局早朝4:00近くまでクマちゃんを見守っていました。