そこに階段降りて意気揚々と踏み込んだ白ジャイは、1歩踏み込んだ瞬間に本能で「ヤバい」と感じて、すぐに足を引っ込めたらしい。
でも、遅かった。
白ジャイの足には、ひっかき傷ができてた。
その傷は実際見せてもらった。なるほど確かに、新しくて浅くない傷がヤツのふくらはぎについてた。
でも私はバンド練習の時間が迫ってたから、傷を見てすぐ外のスタジオに出かけてった。
その日、私には何事もなく1日が終わった。