ルドルフ・シェーンハイマー

「生命とは流れである」

ドイツ生まれのアメリカ合衆国の生化学者。代謝回転の詳細な調査を可能にする、同位体を用いた測定法を開発した。
これすごい面白かった

人間は食べ物を食べて、それを内燃機関で燃やす燃料のようにして生きていると思われていたのだけど
実は違って

食べたモノが新しい細胞になって体のあらゆる場所の古い細胞と入れ替わっていた事がわかった。
古い細胞は呼吸や発汗や排便で体から出ていく

心臓でも肝臓でも脳でも眼球でも、人間のすべての機関で古くなった細胞は呼吸と発汗と排便で体から流れ出ていく
人間は1月程度で脳も心臓も腎臓も胃も腸もすべての内臓、体のすべての細胞が新旧入れ替わる
今朝出した排便は昨日までの脳や心臓だった

人体の細胞の数は37兆個、それが毎日すごい速度で新旧入れ替わっている
生命とは新旧入ってきて出ていく細胞の流れである

今呼吸をしている人は、その呼吸の中で心臓の古い細胞を吐き出している
つまり、ひと月前の自分と今の自分というのは完全にすべての細胞が入れ替わって別物だという事になっている

意識はその上にふわふわ浮いているイカダのようなもの

現代科学で言うと「動的平衡」という事になってる
こういうの読むと仏教を思い出すんだよな
「一切皆空」

すべては幻である
生命とはすごいスピードで古い細胞と新しい細胞が入れ替わる流れであり
生命には実体などなかった。