ロシアNOW

壁の透視技術クリミアで開発

SF小説の中のできごとと思われていたことが、現実になっている。ロシアの研究者が、最大50メートルの距離から壁を通して物体の動きをスキャンできる技術を開発した。
覗きをできないようにする
スタロスチン社長によると、開発の目的は何よりもさまざまな状況での人命救助だという。「一般市民の誰もが他の人の生活を覗けるようになるような製品をつくる気はない。民間利用ではアルゴリズムを削除し、
可視情報に制限をかける」スタロスチン社長によると、
不安定な経済状況、クリミアの地位の変化によって、開発作業には困難が伴っているという。
「クリミアがロシアに編入されてから、自力での前進を可能にしていた事業を失ってしまった。クリミアでは今日、何らかの融資を受けることがとても難しい。今のところ、ここには完全な金融システムがなく、
資金調達で制限を受けている。ベンチャー企業はない。
この金融的砂漠では、自分たちに期待することしかできない」
ドイツやアメリカから開発への関心が向けられているものの、情報の完全な保管を確保するために、ロシアで製造を発展させたいのだという。このプロジェクトへの世間の注目は、プロジェクトに害を与えたのではないかと心配する。
「技術作業ではなく、
大切なことへの集中を不可能にするような不要な活動に資金を使わなくてはいけなくなる」とスタロスチン社長。
開発者は、同社の技術が世界を変えると確信する。「妄想しているわけではなく、実際に見える。市場が崩壊し、すべてが変わる。世界規模でプロセスをとめることは不可能。これは資本を含めた世界の経済関係の構造を丸ごと変え得るもの。
これは消費者経済から情報経済への変換の刺激となる」とスタロスチン社長。
http://jp.rbth.com/science/2015/10/28/534661