豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは21日付の朝刊で、東京に入った記者が感染対策の課題や現状を報告。「選手村は安全だ」とする主催者側の説明を紹介したうえで、高層の宿泊施設で感染が広がる心配を「デルタ株の流行を止めるのが難しいのは、隔離ホテルで感染を抑え込むのが難しいのと似ている」と書いた。
豪州では帰国者が滞在を義務づけられる隔離先のホテルで、館内を循環した空気によるとみられる感染例が相次いで報告されていることを踏まえた懸念だ。

 日本通として知られるマレーシアのマハティール前首相は21日のオンライン記者会見で、「今回のウイルスは非常に感染しやすい」とし、今回の五輪について「やらない方がいいだろう」と語った。

 一方、シンガポールの中国語紙「聯合早報」は19日付で「東京五輪 尋常ではない意義」と題した社説を掲載。東京五輪は各国のコロナ対策の参考になると意義付け、「日本社会の規律と文明精神が、ウイルスを拡散させずに大会を成功させるとみられる」と期待を示した。


朝日新聞社




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最終更新:7/25(日) 20:51
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