久ぶりに娑婆に戻って現代ライフを満喫中のアラクネ
「ただいまー。今日も大収穫だったわー!」

アラクネが両手に幾つもぶら下げた紙袋を一瞥してから話を切り出す金さん
「あのさ、お前の糸ちょっとわけてくれない?」
「は?なんで?」
「釣りがしたいの。」
「は?なんで?」
「いや釣りにはさ、糸いるじゃん。」
「は?私の糸は釣り糸じゃないんだけど。なめてんの?」
「いやーーー、アラク姐さんが丹精込めて紡いだ糸だったら、きっといい穢れが釣れるかなーと!」
「私人間の穢れなんてクソみたいなものいらないんだけど。」

「・・・仕方あるまい。じゃあこれでどうだ!」
ぺいぺい♪
「ほう。話が早いじゃないの。まいどあり〜♪」

アラクネのすごい糸を手に入れました

「・・・あとは釣り針だな。」
「それならあの爺さんがいろいろ詳しいんじゃないかな。」
「誰それ?」
「飲み友の爺さん。漁師やってて最近こっちに戻ってきたんだって。」
「それは期待できそうだな!ぜひ紹介してくれ。」
「いいよ〜」