「二度と群馬に来るな!」 県外ナンバーに張り紙 「自治会の名前使われた」 地元住民らも困惑…
[2021/08/30]

 新型コロナウイルス感染急拡大に伴う緊急事態宣言が群馬県に発令され、県が不要不急の外出自粛を要請する中、県外ナンバーの車に「二度と群馬県に来るな」と書かれた紙が張られていたことが29日、分かった。紙を張られた車は長野ナンバーだったが、所有者の20代男性は群馬県に引っ越している。上毛新聞の取材に男性は「今どき、こんなことがあるのか」と驚いた様子だった。

 男性は28日午後4時半ごろ、ショッピングセンター「前橋リリカ」(前橋市国領町)の駐車場に駐車。約30分後に買い物を終えて戻ると、紙が張られていたという。県外ナンバーへの一方的な内容に恐怖を覚えたという。男性は張り紙の写真をツイッターに投稿した。

 張り紙には「コロナウイルスを都会から一生群馬県に持ち込むな!二度と群馬県に来るな!!ネット上にナンバープレートと車体を晒(さら)します」などの言葉が並んだ。文章の最後には、「城東町三丁目自治会」と書かれていた。

 これに対して、同会の伊東研一会長は張り紙の作成を否定。「自治会の名前が勝手に使われることで、前橋のイメージダウンにつながってしまうのではないか」と心を痛める。伊東会長は警察や市に相談しているが、「写真の独り歩きが心配」と頭を抱える。

 地域に住む女性(80)は「張り紙は全く知らなかった。そんなことをする人がこの辺りにいるとは思えない」と困惑した。

 山本龍市長は29日、自身のツイッターで「前橋市からも悪戯なので拡散しないようお願いします」と投稿した。

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/321662
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