続き



5分ほどしてようやく兄も少し落ち着き、ポツポツ話し始めた。

どうやら金縛りにあったらしく、自分の上に女の子が乗っていたとのこと。
叫ぼうとしても声が出ず、何度もトライしてようやく出たのがあの絶叫だったらしい。



『あー、今日話してた物件から連れてきたんじゃない??』って話でとりあえず一段落。
そのまま数十年ぶりに同じ布団で寝ることにした。



その後その物件にはリフォーム業者が入ったが、やはりおかしなことが多発したらしい。
作業の途中でブレーカー落ちる、3階か4階?だったのに足場の無い窓の外に人影が映る、家の中を誰かが走り回る、等々。

あと何かその家に備え付けのタンスみたいのがあったらしい。上は観音開き、下は引き出しになってるタイプ。
ある日作業中、その下の引き出しが飛び出ていたんで業者さんが元に戻そうとしたが引き出しが入らない。
不思議に思って上の観音開きの方を開けると、下部の板がベコッとへこんでいて、そのせいで引き出しが入らなくなっていたとのこと。
もちろん業者が入る時にはそんなことにはなってなかった。




続く