部屋から窓越しに美人さんを眺めていたところ、不意に彼女と目が合ったのです。

驚いた私は咄嗟に屈んで窓から身を伏せました。

これは不自然です。実家の二階にある私の部屋の窓ガラスには、カーテンとは別に、断熱と目隠しを兼ねた遮光フィルムが貼られています。

日中は外から私の姿はまず確認できないはずなのです。

気のせいだと思い直して、再びそっと除くと、女性は何事も無かったかのようにオッサンの作業を見つめていました。

やはり気のせいだったと安堵していたその瞬間‥‥