お供えされた、お米や塩にお酒、いなり寿司‥‥

ただそこに涼しげに優しく微笑む神様がいる。そんな脳内イメージを描きながら感動したのを覚えています。

不思議なものです。気がついたら自然と手を合わせていました。

幼い頃はよく遊んでいた場所ではありましたが、小卒を迎える頃には立ち入ることもありませんでした。

こうしていつも美しく保たれていると、地域住民に変化が現れました。

時折聞こえてくる、パンパンッという柏手の音、中に入らずとも、ウォーキングの最中に足を止めて、鳥居に向かって手を合わせるジジババ、お参りする人は徐々に増えていきました。

その様子を微笑ましく眺めながら暮らしていたある日の事です。ついに只今清掃中の業者に出くわしたのです。

言い方は悪いですが、ボロい軽自動車から降りてきたオッサンは、ハッチバックを開けて竹製のほうきやザルなどの掃除用具を取り出して、テキパキと掃除をして帰って行きました。

この時に少し気にかかることがありました。