父「腕とか足とか消えている子は大丈夫。ただ、真ん中の彼(Cくんとする)はやばいな」

そう父が指差したのは1番前の1番ど真ん中にいた1人の男の子。私は父の指先を見て固まった。
川辺近くの砂利で撮った写真に、赤黒いシミがあったのだ。

その赤黒いシミは不気味な人の顔の様な模様で、彼はそのシミの上にしゃがんでいた。
今まではっきりとそういうものを見たことがなかった私にとって衝撃的で、気分が少し悪くなった。

どこかに電話をし始めた父、話の流れからAさんにだろうと想定できた。

父「あ、Aさん?写真詳しく見せてもらってんけど。あの写真どこで撮ったん?」

何分話していただろうか、会話の全てを覚えているわけではないが、父はいくつか話すと最後にAさんにこう言った。

父「Cくん、出来るだけ早くお祓いに行った方がいい」

BさんからCくんに伝えるようにいい、電話を切った。
父にどういうことか説明してもらうと、話はこうだ。