人間の真相ですしね?

76《白い花》2018/03/21(水) 21:49:20.82ID:95daoVTh0
子供心にお花を持っていく日は、緊張半分、誇らしさ半分でした。散らないように、遅れないように。
だって先生が朝一番に褒めてくださるから。
「紘子さんは、いつもいつも、お花を教室に飾ってくれますね?感心ね。」
あれは、昔。私がまだまだ子供だった頃。小学生一年生の頃の話です。

その先生は『白井先生』と仰いました。女の方です。
白井先生は本当に素晴らしい先生でした。
常にキビキビとしていらして、それでいて、子供達のトンチンカン☆な質問も当意即妙にすぐ返す。
教え方も抜群です。みんな最初の先生が白井先生で良かった。そう思わせてくれる感じのする方でした・・・。
「紘子さんは、白い百合が好きですか?先生は白い花が大好きです。
ですから、こんなお話をしてあげましょう。」

77本当にあった怖い名無し2018/03/21(水) 21:50:35.46ID:95daoVTh0
それは白い花の女神様のお話。その花は花の女王様。
静かで豊かな森の奥にひっそりと咲いている、麗しく優しげなその姿。
朝が来るたびに一輪咲き、夕べが訪れるたびに一輪散るのが、ごく普通の花のさだめなら。
その花が“花の女王”と呼ばれるには深い理由があるのです。