ポポロン作ってる
一日何万個何百万個のポポロンが流れていく様をただ見ている
俺にとってポポロンはお菓子でも商品でもなく
生活の一部として、人生の一端を担っている
だって見渡す限りポポロンポポロン
工場に充満する甘い匂いが全身にこびりついて
風呂に入っても取れない
俺はその時ポポロンになっている
ポポロンポポロンポポロン
新作抹茶味のポポロンを見かけたら
それはもしかしたら俺の安全審査を満たしたそれかもしれない
いや、機械がやってるんだけどね
俺の仕事はひっかかったりしたポポロンを掬い上げるだけ
ポポロンポポロンポポロン
それでもユッケのように腹は壊さないだろう
それが俺のプライド