情報源は「検索」

 新型コロナや有名人の死などを巡っても昨年以降、陰謀論を流布するユーチューブ動画があふれている。背景には、男性の動画のような畑違いの内容からの「くら替え」がある。

 読売新聞が調べたところ、「健康法」「筋トレ」「ゲーム実況」などから内容が変わったチャンネルが30以上あった。分析ツールの計測で推計収入が月100万円に達するものもあった。

 <コロナワクチンにはマイクロチップが入っている><人類を管理し、人口削減するのが狙いだ>

 こうした陰謀論を配信するのは、ミュージシャンの男性だ。以前は「街巡り」だったが、「コロナでライブができず、音楽で稼げないから始めた」と話す。200人程度だった登録者は、5万人を超えた。

 取材に対し「私の考えを話している」と強調するが、情報を得る主な手段は「ネット検索」と答えた。