早くな、退屈だと思う男と結婚して
幾らでも老けてくれ。

ときめきが失われた張りのない顔に
なって最期を迎えて。

自分はこんなもんだ、と云いながら
死んでゆくのがいい。

それでやっとクラシックを学ぼうと
した気取りが消える。

こたつの中でムードなく忘れられた
存在であるかの如く