大地に種を撒いても淡水を与えなければ芽吹かない。また、芽吹いた後も真水を与え続けなければ植物は成長することがない。
人間の生命の創造においても大地である女性の子宮は生命の水(アプスー)である男性の精液があって初めて命を宿す空虚な存在であり、
主導権は水の属性を持つ男性にある、というのがエンキとニンフルサグのエピソードとしてあり、家父長制度の正当性の根底にある論理となっている。
家父長制度を採用しているのは大地神の勢力で、天空神の勢力は女系社会で女王や巫女が政を執り行う。