>>363

分水嶺はやっぱりJFKだろうね。皆も知っての通り、アメリカは新自由主義の国で、日本やイギリスのように、誰しもが標準的医療を受けられる国民健康保険など存在しない。

アメリカには、退役軍人省っていうのがあって、従軍して復員すると、日本人と同じように標準的医療を受けられる公的な医療保険の加入者になれる。厳しい。
掛け金や公平性の観点で、国民健康保険と共済より有利な保険は存在しない。アメリカ人も貧困層と超富裕層以外は、民間の医療保険に結局加入している。
格差が厳しいので、貧困層は軍に入るしかない。
よく、同じ職業の日米の比較みたいなのがあるけれど、アメリカ人は社会保険料の天引きがないんだから見かけの収入が大きくなるのは当たり前。
まあ、それに加えて、派遣労働が制限されてて中抜きも日本より少ないから、ITエンジニアとかが日本人より高収入なのはガチなんだけれど。

従軍して復員した軍人、第二次世界大戦の方が多いはずだし、朝鮮戦争も間に挟んでいるのに、なぜかベトナム帰還兵だけエポックメイキング的に、ベンチマーク的に、クローズアップされている。不可解。

ケネディはベトナムへの軍事介入を初動したけれど、当初の派遣は最近の米軍の派兵みたいに数万人だし、小規模部隊による特殊作戦を行う特殊部隊軍の創設者もJFK。
派兵兵力が膨張したのは、リンドン・ジョンソンとニクソンの時代。
ケネディがやったことかどうかは曖昧なのだが、この頃、アメリカは政府支出を増大させて“大きな政府”に転換し、金本位制で大量の金がアメリカから流出したことは、
俺みたいに高校中退で独学で学んだ人でなければ高校生のときに習ったはず。
そしてこれがのちのニクソンショックやプラザ合意に繋がる。